第29回将棋の日 関西(2003.11.6) (神酒梁)

 

いってまいりました関西将棋会館。帰ってきたらすぐ寝てしまって翌日にレポをかいておりますので、

わすれてる所も多多ありますが、レポートを楽しんでいただければ幸いです。

☆ベテラン・若手激突早指し戦

場所は5Fの対局場。

始まる前に辺りを見まわすと、ポツンと増田五段が観客に混じって観戦されておられました。

他の棋士さんの将棋を観戦されるなんて、世界誌のレポートの為でしょうか。手もとにメモが見えます。

さて。

最初は森安正幸六段VS村田智弘四段戦。振り飛車VS居飛車の将棋。(多分・・・)

序盤の段階では優位に立った森安六段。が、最後には村田四段が大差で勝利。

次の対局は、神吉宏充六段VS島本亮四段。

神吉六段は福崎八段からのプレゼント(違)でマイクを受け取られて、

10秒将棋でしゃべるハンデ(?)がついていたため、駒組が少少乱れて、

名称未設定の(美濃みたいな)囲いになってしまい、周囲には駄目だ、と思わせておられました。

福崎八段も30手目ぐらいで、「やっと(神吉六段の指し方が)プロの手になってきました」といわれるほど。

先手の神吉六段が、壁金になってしまったときにいわれた福崎八段のひとこと。、

「これは神吉さんの好きな手ですよぉ〜。壁金になってます」。

前半は謎の指し手で相手を惑わせた神吉六段。最後はものすごく追撃されて、

福崎八段に「(神吉六段)消費者金融みたい」といわしめるほど、すごかったです。

棋力がなくても十分に楽しめた対局です(^^)v

島本四段は投了後、「めちゃめちゃ気が散りまくりました」と漏らしておられました。

10秒将棋なのに喋られるわ、大逆転されるわ、相当ショックの様子であります。

あと、「火事になってる家を増改築する手ですね〜」と、福崎八段は解説中の例えでよく

いわれてますが、火事になった家にナントカシリーズは用いられるのが多いようです。

決勝戦は、村田四段VS神吉六段。

今回はマイクなしで指される神吉六段。熱戦で、両者とも健闘されましたが、

結果は村田四段の勝利。

事前に勝者予想クイズがありましてわたしも投票しましたが、なんとあたりました。

粗品は、来年静岡にて行われる博覧会のステッカー、如雨露の先端部分、クリアファイルでした。

先取りグッズ、といったらいいのでしょうか・・・。将棋とは関係ない微妙な粗品です(^^;

☆早指しペア将棋トーナメント

場所は2Fの道場。

神崎健二七段・長沼洋六段ペアは開始10分前に控え席に座られる気合の入りようでした。

このトーナメントは4組のペアが戦って、1位をめざす仕組みになってます。

解説者は浦野七段、畠山六段。

そして、優勝者には、上海ペア往復航空券が送られます(現地で普及活動できる付加特典付き)

南芳一九段・山本真也四段ペア VS 杉本六段・増田五段ペアの対局からです。

対局者さんの挨拶があるのですが、南九段は控えめに「わたしどものペアに投票された方はすくないとおもいますが・・・」

山本四段は「上海のホテルは予約済みです。あとは往復旅行券をいただくだけです」と言われてました。

対する杉本六段・増田五段ペア。杉本六段は「新婚旅行の行き先はきまってないので、上海に行けたら・・・」

増田五段「杉本先生にプレゼントしたいとおもいます!」と、言われてました。とても杉本先生思いな増田先生。

ユーモアたっぷりな挨拶を堪能したところで、対局。

南芳一九段・山本真也四段ペアは穴熊に囲うものの、最後にはその穴熊から追い出されて、穴熊の形跡が

みられないような投了図で、杉本六段・増田五段ペアの勝ちでした。

 

次の対局は神崎健二七段・長沼洋六段ペア VS 藤原直哉六段・井上慶太八段ペア。

井上八段が開始そうそう「(藤原六段の53銀をみて)なんじゃそれー!」等、悲鳴を連発されてました。

神崎健二七段・長沼洋六段ペアは、神崎七段が駒を使って、長沼六段が失った駒を回収するような将棋に

なりそうだと解説者さんにいわしめるほど価値観があわなさそうなペア(失礼)で、予想では不利と思われましたが、

相手がそれ以上にコケてくれたので、神崎健二七段・長沼洋六段ペアの勝利。

同門で、20年来の付き合いでもペア将棋するとなると別格みたいです。予想するのにあたってとても盲点でした。

ちなみに浦野先生の解説によると、井上八段は(53銀みたいな)そういう手はささないとのこと。

 

決勝。

杉本六段・増田五段ペア VS 神崎健二七段・長沼洋六段ペア。

なんと神崎健二七段・長沼洋六段ペアは中飛車です。最近流行な戦法ですね。

どちらも調子がよさそうでしたが、最後には杉本六段・増田五段ペアが勝利し、見事上海ペア往復航空券を

手にされました。

杉本六段・増田五段ペアおめでとうございます!

 

ちなみに事前予想では、一番人気が井上八段・藤原六段ペア(ちなみにわたしもこのペアにいれました)

次が杉本六段・増田五段ペア、そして神崎七段・長沼六段ペアでした。

☆インタビュー・谷川王位に聞く

谷川王位のコーナー。聞き手は橋本真季さん。

谷川王位が次にめざしているタイトルはなんですか? 等の質問がありました。

橋本さん「谷川王位に質問です。なぜ関西弁と標準語を使い分けておられるんですか?」

谷川王位「ちいさいころから東京よりお越しくださった方々からインタビューを受けるのが多いものですから

相手に合わせて答えます。なので、話しかたも相手に合わせて標準語になる、というかんじでしょうか。

普段口にしている言葉ですと、とてもお聞き苦しいことをしゃべってしまうので、こういう席でも(神戸弁は)避けています」

橋本さん「今年は阪神がリーグ優勝され、日本シリーズもいいところまでいきましたね」

谷川王位「そうですね。あとすこしで日本一になれるところだったのですが、残念です。阪神の試合がある日はできるだけ

対局を入れない様に調節して、TVで観戦しておりました」

橋本さん「お子さんがお生まれになって、生活はいかがですか? 家事とか手伝われておられますか?」

谷川王位「そうですね。子供が増えると、部屋がひっくりかえってたいへんです(笑)おむつとかは2,3回

かえたことがありますが、どうも苦手みたいです。なので、それ以外の家事をてつだっています」

そして。

東京都よりお越しの雅さんからの質問。

雅さん「谷川王位に質問です。羽生竜王・名人とペア組んだら最強だと思うんですが、

このヒトとペアを組んだら最強だっていう棋士はどなたですか?」

谷川王位「そうですね。女流の方とは何局かペア将棋をイベントで指させて頂きました。男性プロだと

羽生さんもそうだとおもうんですけど、いちばんしりつくしてる相手なので、組んだら強いでしょうね。

ただ、わたしでしたら佐藤(棋聖)さんとか棋風的にも合いそうですが、丸山さんはあわなさそうです。

があうんじゃなくて将棋が合いそうって意味です。

補足もわすれずにいわれる律儀な谷川王位でした。

スペシャルトークコーナー 対談「東西クニオ、おおいに語る」

Wクニオの米長永世棋聖と内藤九段のトーク(橋本さんもいるけどほぼ進行役)

米長永世棋聖は、大股で座られ、内藤九段は浅く腰かけ深くもたれてすわる座り方でした。

「わたしね、2,3年に1度ぐらい内藤さんにグチとか聞いてもらってるんですよ」と、米長永世棋聖。

対する内藤先生は、米長先生のことを「よねサン」と呼ばれていました。

話の内容としては、最近の名人の動向がかたられました。

長永世棋聖「羽生(4冠)はどうしちゃったんだろうね? 最近ぐりぐりもないし」※グリグリとは羽生4冠の手つきのこと。

また、将棋は文化である。将棋という文化(活動)を世に伝える為に、国から補助金をうけているので棋士は安泰

・・・みたいなことをいわれてました。

棋士のひとの口癖の話もあり、一番おおいのが「そうですね」らしいです。

とにかく、米長永世棋聖からは、人生(将棋?)格言が多くでていました。

棋士さんには笑いと色気が大事だそうです。いるんですかねそんな棋士さん・・・。

あと、123九段は、毎食賛美歌を歌ってから食事をとられるというウラバナシもお聞きしました(笑)

加藤先生、根っからのクリスチャンさんです。将棋とイエスさまがつねに頭にあるカンジでしょうか。

★将棋の日 表彰・感謝の式典

知ってる棋士さんおよびに関係者さんのみ記しておきます。

福崎八段が棋士になられて25年周年。淡路九段は将棋栄誉賞(600勝)を受けられていました。

そして観戦記者の池崎氏、そして盤寿の西本先生。おめでとうゴザイマス!

末永い活躍をお祈りいたしますm(__)m

 ☆記念対局

最後になってしまいましたが、この日のメインイベント。

阿部七段対山崎五段。解説は谷川王位。かのたま初段。

ケロチャンチェ〜ックですが(謎)、山崎五段は黒のスーツ。定番です。

対する阿部七段はなにげに昨年と一緒のグリーンのスーツ(上下色違い)

左右どちらに座るかひやひやしてましたが、われわれは右側に座っていたので、左に座って〜と

念を送っていたら、なんと左側に座ってくださいました。やったー(喜)

阿部七段FANのチッ・・・という声が聞えてきたような聞えないような・・・。

右側の前列を我々(プチパパラッチ集団)が独占していたら、それが目に付いた谷川王位に言葉をたまわりました。

「山崎五段FANですかね〜。(正面向かって左側に)座る情報を入手されていたのでしょうか?」

・・・そんな情報が事前入手できるわけないです。運です(笑) 昨年は井上八段にツッコマれましたが、今年も・・・(笑)

 

封じ手をされたのは山崎五段。

わたしめは山崎五段が勝つ方に○を。封じ手は25桂に投票しましたが、正解は46角。あえなくハズレました。

80手ぐらいで阿部七段が投了。熱戦でした。

山崎五段が目録を受け取り、いそぐように退場されたのが気になって仕方がありませんでしたが、なにはともあれ

皆様、おつかれさまでしたm(__)m